文学をこよなく愛する人へ


by bunntami

Book Review 『ランドマーク』

d0053670_18152620.jpg吉田修一 講談社 1,470円(税込)
誰だって、希望のかけらくらいはもっている。いつかは夢を叶えたいとか、自分の思いのままにしたいとか。大人になって膨らんでくるのは、嫌でも見せつけられてしまう様々な現実。このまま何も変わらずに過ぎてしまいそうな毎日。「o-miyaスパイラル」の建設に携わる男たち。それぞれの生活と感情。日常とはどこかいびつな異常さにみちている。そのいびつさはきしみ、留め金のネジを弛め、いつか壊れてしまいそうな気さえする。 都会的な感性で吉田修一が描く、むせかえるほど「人間の香り」が心を打つ物語。
text by Naobaby
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by bunntami | 2005-06-24 17:14 | 創刊第2号/2005年6月発刊